銀河の星屑

水萌――いや、姉は何を言っているんだと言う顔をした。

私のことがわからないのかと、目がそう言っている。

「蓮、あなたは何を言ってるの?」

訳がわからないと言うように、姉が聞いてきた。

僕のことを“蓮”と呼び捨てで呼んだ。

やっぱり、姉だ。

その時、電話が鳴った。

何だろう、こんなにも朝早くから。

そう思いながら、僕は受話器を手に取った。

「もしもし?」

そう声をかけたら、
「佐々木さんですか?

担当医の北川です」
と、返事が返ってきた。