警察署で少しだけ取り調べを受けた僕たちは、パトカーで自宅に帰った。

時間は、夜明けも近い3時過ぎだった。

「疲れたー」

水萌が崩れるように床に寝転がったので、僕も一緒になって寝転んだ。

「俺も、もうあんな経験は死んでもしたくない」

「わたしもヤだ」

思い出しただけでも、背筋がゾッと震えた。

今日…いや、昨日1日と躰が持ったのが不思議で仕方がない。

「でも…蓮ちゃん、かっこよかったよ」

水萌が笑いながら僕に視線を向けた。