監禁して、洗脳しようって言うの?

わたしが中條を求めるために?

そんなのはお断りだ。

死んでも彼を求めるものか。

「コーヒー、冷めたな。

温め直してくるよ。

ああ、次にくる時はコーヒーと一緒にパンも持ってた方がいい?」

カップを持ちあげた中條は、わたしに背中を見せた。

バタン…

ドアが閉まった。

「――蓮ちゃん…」

その瞬間、わたしは呟いた。

早く助けにきて、連ちゃん…!

わたしを早くここから出して…!