「ねえ、そう言えば中條先生休みだったよね?」

その声に、ピタッと僕は動きを止めた。

視線を向けると、女子2人が門から出てくるところだった。

「あー、そう言えばそうだったね。

いつも無欠勤の中條先生が今日はどうしたんだろうね。

風邪でもひいたのかな?」

「それはないと思うなあ。

あたし、今朝中條先生と学校で会ったもん」

「えっ、マジで?」

一体、どう言うことなのだろう。

休講だったはずの中條が学校にきてたって、何でなんだ…?