中條は口角をあげた。

「何でもする?

それだったら、話が早い」

中條はそう言うと、後ろを振り返った。

待機しているヤクザたちがニヤニヤと笑っている。

「やれ」

中條が言い終わったのと同時に、ヤクザたちは根本と岩田に群がった。

「いや、何するの…!?

やめて…!」

彼女が抵抗しようとするが、それは彼らに効かなかった。

「助けて、誰か…!」

中條はふうと息を吐いた後、静かにその場から立ち去った。