銀河の星屑

静かに話をしている黎を雨が演出している。

「躰の弱い弟と彼をかわいがってばかりいる両親から、私をいじめた同級生から、楽しいことなんか何にもない中高生の思い出から、逃げることができたと思いました。

やっと忘れることができた。

そう思ってました。

でも…」

黎の躰が震えた。

涙が、頬を伝って流れる。

「でも…追いかけてきた。

同級生に会った。

今年の春から弟と一緒に住まわざるを得なくなった。

逃げ切れたと思ってたのに、追いかけてきた…」

話をしている黎の目から次々と涙がこぼれ落ちる。