「蓮ちゃんと一緒だから意味があるの」

「へえ、水萌のくせにかわいいことを言うじゃん」

「何よー」

そう言いあった後で、僕たちは笑いあった。

「でも、結婚したら一緒に寝るのは当たり前になるんだろうな」

そう言った水萌に、
「そうだな…朝も昼も夜も、いつも一緒」

僕は言い返した。

「いつかくるといいな、そんな毎日が」

「いや、くるだろ」

そう返事をした僕に、水萌が微笑んだ。

「おやすみ、蓮ちゃん」

「おやすみ」

僕たちは、目を閉じた。