呟いたその声は、情けなくて弱々しかった。

もしかしたら、僕らは信用されていないのだろうか?

姉から、何にも思われていなかったのだろうか?

そんな訳ない。

姉にそんな風に思われてる訳がないと、僕は頭の中の考えを振り払った。

「どこかに、食べに行くか?」

気持ちを切り替えるように、僕は言った。

「もう昼だろ?

休みなんだからどこかへ食べに行って、どこかへ遊びに行こうよ」

そう言った僕に、
「そうだね」

水萌が微笑んでくれたことにホッとしたけれど、やはり考えは離れなかった。