人間なんて大嫌いだ。

妖怪を恐れて、嫌がって。

私が人間の前に現れると
お前達は逃げたり叫んだり…。

酷い時には物を投げて来る。

ああ、怖い。

人間は何て醜いんだろうか。

でも、違った。

人間は愚かでも醜い生き物でもない。

本当は心優しい生き物なのだと。

それを教えてくれたのは悠一だ。

彼だけは私を理解してくれた。

妖怪と言う生き物を。

私と言う一人の雪女を。