妖怪の住む町

「私も悠一の事好きだ。
お前といたら、温かい気持ちになれる。」

「僕も同じだよ。」

「また、来いよ。」

「うん。会いに行く。」

「さようなら、悠一。」

「さようなら、麗華。」

僕達の「好き」は友達としての「好き」。

それは恋愛としてではなくて。

今思い返せば僕の「好き」は恋愛としての「好き」だったのかもしれない。

どうであれ、初恋の相手が麗華だと言う事。

雪女だと言う事には変わりない。