「俺、小学校へ行く前に引っ越したんだけど…。」 彼は、耳を真っ赤にしながら小さな声で言った。 「…俺、どうしても初恋の人が忘れられなくて同じ高校へ行きたいって思ったんだ。」 彼は真剣な顔で私を見つめる 「俺が住んでる家からは通学できない距離だった。 それでも会いたいって思って親に言ったんだ。 どうしてもこの高校へ行きたいって。 そしたら高一で編入が決まった。」 彼は口を閉じた。 もう何も言わなくても分かってしまった。 彼の好きな人は私だった。 そして私の好きな人も…