幕末陰陽師

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私が見張りから戻って来ると、主様が目を覚ましていた。






「主様!!」






「キツネ…。これはお前が?」
主様は布団と着物とを交互に見やった。






「はい。見様見真似ですが…。」






人間の体がどういう仕組みなのかは知らぬ。
主様の体調が優れないのは目に見えていたが、私は対処の仕方が全く分からなかった。

結局横にするしか私には出来なかったのだが、それでも主様にとって私の行動は意外にもありがたく感じたらしい。






「私には手当ての仕方が分かりません。主様、何をすればよいのでしょうか?」






「…いい。これで充分だ。暫くこうしていれば治る。」






「分かりました。」






主様がそう言うのであれば私はそれに従うしか無い。