幕末陰陽師



「今晩は。」


主様は立ち止まり、森の奥深い闇にそう声をかけた。





それに応えるかのように風が吹いた。






私は刀に手を掛けた。
心臓が高鳴る。







現れたのは、四つ足ではなく、二本足だった。