【長編】雨とチョコレート



正直に言っていいのか迷った。


「?」


微笑んでこっちをみるゆりぴょんは、俺の目をずっと見つめていて、情けないけど、俺は怯(ひる)んだ。


「・・・噂で、先生が・・・生徒のこと好きになっちゃったって聞いて・・・」


ゆりぴょんは黙ってる。


「あ・・・、く、ま、で、あの、噂です!
噂ですよ!」


なんで俺、必死になってフォローしてんの・・・。

さっきからマジで情けねぇ・・・・。


けど、フォローしなきゃ怖かった。

噂だって思わないと、ここにいられなかった。



ゆりぴょんの目が、細くなった。



「ほんとよ?」


誰にも言わないでね。
唇に人差し指をあてて笑ってる。