「海は、初体験がはる兄で良いの?」



「どういう意味?」



「オッサンだからよー!!(笑)」



「ちょっとー!(笑)」



蘭はふざけて、私に抱き着いて来た。

じゃれ合いながら考える。

そんな日が、来るのかと。



「さ、着替えるよ!」



「え?」



「ドレスアップするよ!」



蘭は色違いの赤と青のチャイナドレスを持ち出した。



「海は赤ね」



「マジで?」



「当たり前じゃん?(笑)」



蘭は大張り切りで、断れない。

私は恥ずかしさを感じながらも、赤いチャイナドレスを身に纏った。