帰って来てから1週間。

8月にも入り、涼しい部屋でのんびりと過ごしてた。

疲れた心と体も癒された。

なのに、「助けてー!!」と、蘭に呼び出された。

慌てて準備して家を出て飛び出し、タクシーで駆け付けた。



「数学…わからないの…(泣)」



しかし、用件を聞いて脱力した。



「急いで来たのに…;;」



ソファーに倒れ込み、ハンカチで汗を拭う。

蘭は「もぉーっ!!」と、問題集を床に投げる。



「どれ?」



起き上がり、問題集を拾った蘭の隣に座る。



「これ」



私はノートに途中式を書いた。