悠さんの顔を見ると、うっとりして来る。



「君。蘭の友達なら未成年だね」



「はい!佐藤海です!
今日は翔さんて人に拉致られて来ました!」



「“拉致”はしてません!;;」



私の大きな声が聞こえた翔さんが、慌ててテーブルに来た。

悠さんは「海さんには近付くな」と、翔さんを追いやった。



「ご迷惑を掛けたお詫びに、食事にでも行きませんか?」



「喜んで…(笑)」



甘いマスクにメロメロ。

私はニヤニヤとした笑みになりつつ頷いた。

今夜は良い夢が、見れそうな気がした。