胸に抱き寄せた、小さな我が子。

小さくても、3800グラムと、悠に似てか大きな男の子。

カッコいいより、可愛い子。



「…可愛いな…」



悠の腕に抱かせると、鼻声で呟いた。

肌にまとわりついた汗を拭う手を止めて悠を見ると、泣きながら笑ってた。

私は悠の涙を指で拭い、2人で抱き締めて笑い合った。



「うーみ、おめでとう!」



「悠さんも」



助産婦さんに許可を貰った蘭と守さんが部屋に入って来た。

「落としたら困る」と言う守さんに抱かせると、「海ちゃんそっくり!」と言われた。