「悠のキリッとした顔、カッコいい」



「いつもだろ」



「まぁ、そうだけど;;」



自分で言い切った悠に苦笑いを見せながら、お義父さんに振り返り、頭を下げてから、家に入った。

リビングには、雑誌を読んでる翔さん。

翔さんは雑誌を破り、いつもの笑顔で「ご飯!」と言う。

私はトースターと食パンを渡して、「セルフ」と言った。

コーヒーを淹れ、悠と翔さんに出して、私は減塩の春雨スープを啜る。



「俺がそれ欲しい!」



「キッチンにありますよ」



今、お腹が空いてて、翔さんにあまり構ってあげられない。

悠に「バター」って言われたら、すぐに動くけど。