「ふぁっ…」



翌朝、5人の朝食を作る為に、いつもより30分、早く起床。

リビングのカーテンを開け、マタニティー用のルームワンピのまま、玄関先のポストへ。

悠が取ってる新聞各種を入れる為に。

なのに今日は、有名な出版社の名前が印刷された白い紙袋が入っていた。

…こんな時間に?

辺りを見渡しても、誰も居らず、いつ入れられたかもわからない。



「“週刊・リアル”…」



経済誌であり、有名企業の社長を叩くので知られてる。

悠が取り寄せたのだろうか。

私は家の中に戻り、新聞と一緒に、紙袋から出した週刊・リアルもローテーブルに置いた。