「ふんっ!パパは意地悪でちゅねー?」



私はお腹を擦りながら椅子から立ち上がり、ソファーに移った。

…悠は1人で寂しくご飯でも食べてて!

私は赤ちゃんと話してるから!



「意地悪なパパは嫌いなんでちゅかー?大丈夫でちゅよー?ママが可愛がりまちゅからねー!」



「俺だって可愛がるわ!女だったら、お前が妬く位な!」



「そんなの嫌だ!!」



話が逸れたまま互いに睨み合うと、悠は箸を持つ手を止めた。



「お腹の子に聴こえる」



「そう、だね…」



ちょっと納得し切れてないけど、赤ちゃんが悲しんじゃうかも知れないから、もう言い合いはおしまい。

仲良くしなきゃ。