聖の手紙は別として、他のみんなの手紙には、涙が出そうになった。

海は大号泣で、式場のスタッフの人に、背中を擦られてる。

涙を流しながら、手紙を読み終えた蘭は、翔たちを引き連れて、席に戻って行く。

水を飲み、涙を堪えてる海の名前が呼ばれる。

最後の、海からの手紙の時間。

共に立ち上がり、一歩下がった所で海を見守ってると、スタッフから海に、みんなの手紙を渡された。

そこにはのエールが込められてる。

それに気付いた海は、深呼吸をして、自分の手紙を開いた。

そしてゆっくり、手紙を読み始めた―――……。