悠を見上げて微笑むと、目を細めて、頷いてくれた。

囲み取材はあっさりと終了。

私たちはチャペルに案内された。

父親が亡くなり、誰と赤絨毯を迷ったけど、守さんが、「最初から2人で入場すれば?」と、提案してくれたんだ。

今までと変わったスタイルで、お義父さんたちは返事をすぐにくれなかったけど、悠の頑固さに、許してくれたんだ。

チャペルでの式は、お義母さんの計らいで、身内と、大切な人たちだけで、カメラもシャットアウトして貰った。

披露宴では生中継がされるみたいだけど、カメラがない分、緊張感は減った。