「悠君!お口に合う?私が作ったからごめんなさいね」



「いえ。懐かしい味で美味しいです。祖母が作らなくなってから、こういう味が恋しかったんで」



悠は煮しめの、特に蓮根とジャガイモがお気に入りらしい。

私は伊達巻を食べながら、さくらを呑もうとすると、悠に止められた。



「“計画は力なり”」



「あ…」



「何だ、ソレ」



悠の言葉に、手が止まった。

何も知らない小虎さんを適当に誤魔化し、体を労る為に、お茶に変えた。

赤ちゃん、欲しいから。

いつでも妊娠して良いように、しばらくは禁酒か、乾杯だけにしておこう。