「てか。翔をもう許してあげたらどうですか」



「別に麩菓子の事だけを怒ってるんじゃないんだ。あいつは最近、ホストの仕事を優先して、大学をサボり過ぎなんだ」



「でも、【EDEN】は誉ーホマレーに譲りますから、聖は春までで辞めると思います」



誉とは、聖の一番下の弟。

19歳だけど、4月1日に20歳にもなる。

やる気もあるし、無償で譲る事にした。



「誉にか。翔とは性格があまり合わないみたいだし、春から期待するか」



「はい…」



応接室に入り、パソコンを開き、資料と照らし合わせながら最終確認を済ませる。