「ん…っ」
起きると、まだ外は暗いけど、5時半。
隣に悠は居ない。
パジャマの上にカーディガンを羽織り、リビングに行くと、翔さんしか居なかった。
飲み掛けのコーヒーはまだ湯気が微かに立っていて、まだ帰宅して間もない事がわかる。
毛布を掛けて、脱ぎ捨てられたジャケットとコートをハンガーに掛ける。
電気を小さくし、カーテンを少し開けると、雪が積もってた。
「ホワイトクリスマスじゃん…」
一緒に見たかった。
一緒に白く染まった街を歩くのも、良かっただろうな…。
テーブルには、悠の車のキーが置かれてた。