「は、悠ぁぁあぁぁ゛!!;;」



「…………海…?」



私の悲鳴に悠が起きて来た。

翔さんが呑気に「兄貴ー!」と軽く手を上げると、「離せ」と、悠が助けてくれた。



「何しに来た」



「ここに住ませて」



「「……は?;;」」



…何を言ってるのですか?;;

既に蘭が居るんですけど?;;



「親父の麩菓子を一本だけ拝借しただけで“出てけー!!”だと。
これは泣けるわ。てか運んで」



マイペースな翔さんは、業者さんに声を掛けた。

「はい!」と言う返事と共に、段ボールが10箱ほど運ばれて来た。

…どうなるの、ここ。