「…私も悠に何かされたら、瑠羅さんを許しません。知ってます?守られてる人より、守るべき人が居る人の方が強いって」



今回、悠は無事だった。

けど、もし悠が昔の話みたいに車に轢かれそうになってたら、私はこの人をどうしたかわからない。

計り知れない怒りが、そこにはあったと思う。

愛は人に力をくれると信じてる。

好きな人を守れなくて、何が愛なんだろうと、両親の死で考えた。

私は悠を愛してる。

だから、同じ悔いを残す事がないように全力で。

私の命を掛けて。

悠を守る。

もう、何もさせない。