悠を見ると、壁に頭を打ち付けてた。



「は、悠…?;;」



「……ちなみに俺は…車で轢かれそうになった…;;」



…彼氏に一番、酷いな;;

呆れと恐怖が増して行き、私は笑うしかなくなって来た。



「ゆっちんを呼ぼうよ…;;(笑)」



「聖に止められる;;」



…知ってるんですね;;

私はソファーに凭れ込んだ。

怖い。

今から怖い。



「外出は止めよう。必要な物は、届けて貰うから;;」



蘭はフラフラと立ち上がり、雨戸やカーテンを閉めた。

玄関の鍵だけじゃなく、チェーンも閉めて、完全に戸締まりをした。