「キスしたら機嫌、直るか?」



…何でキスなの;;

自分がしたいだけなんじゃないの?;;



「私は、悠と手を繋いだだけでも幸せ」



「……そっ」



悠は私から目を逸らした。

髪の毛の間から見える耳が赤く、私は笑いを堪えながら、空になったマグカップを持ってキッチンに行く。

コーヒーを注ぎ、悠に渡すと、「休む」なんて言い出した。



「は?何で急に!?」



「海と居ようかなー…って?」



…キャラ…おかしくない?;;

苦笑して固まる私を他所に、悠は翔さんに電話を繋け、「休むから」と言った。