18時30分。

葬儀の案内の提灯に火が灯された。

喪主の席に座ってると、小虎さんが悠を連れて来た。

そして、私の隣に座るように促す。

お祖父ちゃんたちは小虎さんと後ろに座り、戸惑う悠の肩を叩いた。



「ちょっと待ったーーっ!!」



紳介君も開始時間ギリギリに到着し、お通夜が始まった。

握ってた父親からの手紙が封筒のシワを伸ばしてると、お経が耳に入って来る。

小虎さんが持ってくれてる母親の遺影を見ると、“頑張りなさい”と言われてる気分になる。

最後の挨拶。

ちゃんと、やらないと。