「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんを両親の代わりに守る事が、これからの…私の役目だと思うの」



「あぁ」



「でも…悠と居たい…」



悠が隣に居ると、強くなれる気がする。

お祖父ちゃんたちを残して帰りづらい気持ちを残した私を、悠は抱き締めてくれた。

悠の胸に凭れ、腕にギュッと抱き着くと、涙が溢れて来た。

止めどなく流れて来る。



「俺は待てる。ちゃんと考えろ。
海の答えが、俺の答えだから」



…ダメだなぁ、私。

けど、幸せだね、私。

理解があって。

包容力もある人、悠が彼氏なんだもん。