「私は1人っ子だから、兄妹からのプレゼントから、羨ましいです」



ジュースを一口飲むと、リンゴの甘い香りが口に広がった。

…美味しっ。



「さっきさ…」



「はい?」



「運動神経が鈍いなんて言って悪かった。まさか守が蹴ってたとは思ってなかった」



突然の謝罪。

人に謝る事が嫌いそうな悠さんの姿を見て、私は笑いそうになった。



「気にしないで下さい。運動神経は本当にゼロですから…ふふっ」



声に出して、笑ってしまった。

隣からは凄い睨まれてるけど、笑いがおさまらなくて、私は口を両手で押さえた。