「悠ぁーーーッ!!」



次、会えた時。

私は悠を一番に考える。

本当に、今度こそ大切にして行くから。

ごめんね、悠。

ありがとう悠。

1人、駅を出た。

“また会えるから…”
そう思うと涙は引いて行く。

父親が待つ家に帰ると、母親の遺影を抱えて、車椅子で酒蔵に居た父親を見付けた。

小虎さんと神妙な顔付きで何かを話てる。

私は邪魔をしないように、家に入り、お祖母ちゃんと晩御飯の準備。



「海ちゃん。今日は、肉じゃがとホッケにしようか」



「そうだね。お祖父ちゃんと小虎さんがホッケ好きだしね」



いつも見てた光景だ。

お祖母ちゃんと母親が、並んで料理してた。

今じゃ、私のポジションなんだ。