「海ちゃん大丈夫?;;」



「タオル、タオル!;;」



プールサイドに下ろされると、翔さんが駆け寄って来た。

翔さんのお友達も、タオルを掛けてくれた。



「海ちゃんごめん;;
俺の足が当たったんだろ?」



どうやら、当たった足は守さんらしい。



「大丈夫です…。私も移動してなかったから…」



説得力はなかったかも知れない。

守さんは落ち込み、プールの中から私を見る悠さんの隣に立つ蘭は、心配そうな顔付きで、背中を擦ってくれてる。

…笑わないと。

そう思えば思うほど、安堵して涙が溢れた。