ーーバーンッ

私は勢い良く、水の中に落ちた。



「はぁ…はぁ…」



水面に顔を出すと、悠さんは既にプールサイドに向かって歩いてる。

ーーバッシャーン…ッ



「あぶぶ…っ!;;」



方や私は溺れかけ。

蘭と守さんが落ちて来て、どちらかの足が、私の背中を押したのだ。

オマケに少し深い為、なかなか顔を出せなくなった。



「兄貴、溺れてる!!;;」



翔さんの声を聞きながら沈み掛けた時、ふわりと体が浮く。



「ケホッ…ケホッ…!;;」



「運動神経、鈍いんだな」



悠さんが助けてくれたらしい。

恐怖心からか、落ちないように、悠さんの首に腕を回した。