「ありがとう、悠…」



「何が」



「別にぃ!!」



ニヤニヤしながら、サラダ巻きを食べる。



「俺の鼻を摘まんだヤツとは思えない位、幸せそうだな」



「――グフッ!!;;」



でも、智の一言に、吹き出しそうになった。

噎せながら口元を拭うと、悠が背中を叩いてくれる。



「海ちゃん、兄貴と智晴の前でキャラ違うね;;」



お水をくれた翔さんが、悠をチラチラ見ながら苦笑い。

私は「何故か違いますね;;」と言い、お水を飲んだ。



「でも、悠さんの前のが幸せオーラ凄いですから」



「当たり前だろ」



拗ねた悠は可愛いけど、智にだけ拗ねるのは、何でだろう。