…大丈夫だろうか;;

不安になりながら包丁を渡した。



「切れる…?;;」



「初めて持った」



「何を?」



「包丁」



「中止、中止!;;」



私はゆっちんから包丁を奪い、自分で切る事にした。

昔、ゆっちんのお母さんに肉じゃがを分けて貰った事がある。

お店を出せるような味付けだったのに。

娘に受け継がれてないなんてなら;;



「俺も包丁なんて持った事ねぇ。仲間だ仲間(笑)」



「普通…リアクション違うだろ」



「そうか?ゆっちんは柔道という才能がある。別に料理が出来なくたって良いだろ」



驚くゆっちんに対して、翔さんからの返答は真面目で、私まで感心した。