「弟と似てるのは仕方ない」



「…何。俺、兄貴に“香り”とか言ったわけ?」



「言っちゃったね;;」



徐々に顔の赤みが増すゆっちんに、悠はクスクスと笑いながら、携帯で何かを打った。



「翔、来るって」



「は?何してんだよ!」



「友達からでも始めろって。
初恋なんだろ?」



「“初恋”…っ」



…可愛い!!

今のゆっちんの顔付きは、完全に女の子。

悠は自分で持ってチーズを、私に渡した。

キッチンで包丁で切ってると、私の携帯が鳴る。



「もしもし?」



『翔だけどー』



電話の相手は、翔さんだった。