けど、守さんは「悠からどうぞ」と、いきなり切り札。



「悠…大丈夫だよ?」



悠の腕を引っ張り、私は喧嘩は止めさせようとした。



「女1人に男5人?キモッ。
ハーレムごっこか?(笑)」



私を余所に、5人は徐々に怒りを顔に出してる。

ただ、守さんは視線を別に向けた。

その方向を見れば、蘭がステップを踏みながら近付いて来た。



「私の大切な人たち、馬鹿にしないでよ――ッ!!」



ーードンッ

飛び蹴りを喰らわされた1人は、コンビニの窓にぶつかった。



「この、クソガキ…」



ーードカッ



「俺の女に“クソガキ”言うな」



キレたもう1人には、守さんのアッパーがお見舞いされた。