夜、翔さんが来た。 私は驚きながらも、部屋に入れた。 「学校、行ってないらしいから気になって来たんだ」 「わざわざ、すいません…」 コーヒーを渡すと、翔さんは悠と一緒で、ブラックで、しかも熱がらすに飲んだ。 「元気なのは、智晴のお陰?」 「え…?」 「智晴もだけど、海ちゃんも覚えてないでしょ?うちのプールで会った事」 全然、覚えてない。 あの時は、悠の事ばかり見てたし。 守さんの足が背中に当たって、溺れた記憶しかない。 …また…思い出しちゃった…。