それでも良い。

恋愛感情が発達せず、友達でも良いから、一緒に笑っていたいと思った。



「智晴さん、ここハゲてる!」



「そうなんだよ。円形脱毛症…って、おい!!」



楽しい時間が、戻って来た。



「俺、智(とも)で良いから」



「私も海で」



「お前は“お前”だろ!」



「違いますーぅ」



悠の写真が写るアルバムは、目に入らなかった。

今を楽しく過ごしてただけ。



「お前、襲われたいのか!」



「意味がわかりませーん!」



さくらを2人で呑み、あたりめだけをつまみにした。