振り返れば、背を向けたままの悠が見えた。



「バイバイ…」



きっと、日暮さんももう現れない。

だから、幸せになれるよ。

―――姫李と。



「私の幼なじみ、もう1人いるから紹介するよ!」



「もうしばらくは、1人で良いですよー」



いつまでも、消えないと思った。

悠が好きな気持ち。

もう会えなくても。

この先、別の人に出会えたとしても。

私は、悠が大好きでした。

これからもずっと。

さよなら、悠。

ありがとう、悠。

元気で。

ずっと、ずっと――…。