笑ってないと、壊れてしまいそうだ。



「悠様は、何を呑まれますか?」



「…さくら」



「わかりました。私も今日、お供させて下さいね」



悠の隣は、もう私の居場所じゃないんだ。

別れた直後に、他の人の場所に、変わってしまうんだ。



「…殴って良いですか?」



「ま、守?;;」



「な、おまっ…どうした?;;」



突然、立ち上がった守さんが、悠を睨んだ。

竜太郎さんと翔さんが押さえようと、守さんに近付く。



「殴りたいなら殴れば」



悠は平然と座ってる。

それが癪(しゃく)に触ったのか、守さんはグッと眉間にシワを寄せた。