「女の子は仕方ないんですっ」



「私も女よ?」



「あ…」



「女として、見られてなかったな!(笑)」



滲んだマスカラとアイラインを拭い、クスッと笑った。



「さ、呑みますよ!」



「さっきまで泣いてた子とは、思えんな(笑)」



カクテルを呑む朋菜さんにも、さくらを勧めて絡み酒。



「守さん、呑み過ぎですよ!」



「それは海ちゃんだからね?」



守さんからプイッと顔を逸らせて更に呑む。

ーーパリーン…ッ

けれど手からは、グラスが滑り落ちていた。