ボトルごと貰い、1人でさくらを呑み進める私に、守さんが止めようとして来る。



「悠が…自分の子供って…」



「ん?」



「私にも子供を孕ませて…澤井を傷付けるって…」



「……」



「守さんと竜太郎さんが居なかったら…私は…どうなってたんですか…」



何が現実で。

何を感じて生きて行く人生だったんだろう…。



「悠を一番に傷付けたのは…日暮さんじゃなくて…私だった…」



酔いが増すごとに。

涙も増えた。

泣き続ける度に。

胸の痛みが大きくなった。

自棄酒って。

悲しみの沼に、人を落とすんだ。

1人では、這い上がれないような場所に。