「海ちゃん、朋菜と友達になって大丈夫?煩いよ?」



「彼氏である竜太郎が、そんな事、言わないでよ!」



竜太郎さんと朋菜さんを見て、寂しくなった。

私は悠と友達らしいカップルではなかった。

羨ましいし。

悠と別れた事が、胸を締め付ける。



「海ちゃん…?」



朋菜さんが私を呼び、慌てて笑った。



「居酒屋、楽しみです!お酒、大好きなので!」



初めて会った人に、心配させたらダメだ。

笑わないと。

楽しまないと。

私が下した決断なんだから。

自分自身が、受け止めないと。