「ふぅん…海ちゃんの様子がおかしかった原因、何となくわかった。
こいつのせい?」



守さんは日暮さんを睨みながら、私の隣に来た。

守さんの友達は、日暮さんを写メする。



「あんた、何者?」



「蘭のお母さんの、元カレらしいですよ…」



「あぁ。暴走族の元総長か」



「本当、ですか…?」



「そう。良かった、海ちゃんが無事で。前科あるから」



私は守さんに頭を撫でられ、少しホッとした。

けど、悠を振った事に変わりなくて、胸は痛んだまま。



「竜太郎ーリュウタロウー、おば様に連絡して」



「会わせるのか?」



「一番の仕返しだろ」



守さんは迎えを呼んだ。