私が悠の肩に凭れながら翔さんを見ると、「お腹、空いてる?」と、訊かれた。



「ちょっとは…;;」



朝ご飯とお昼ご飯を合わせて、サンドイッチを食べただけだし。



「行くしかないよね」



…そうでもないかと;;

苦笑する私に、翔さんは気付いてない。



「イタリアン行こうよ!」



蘭が聖さんに言うと、「よし、決まり!」と、手を叩きながら立ち上がった。

私は面倒くさそうな悠と立ち上がり、みんなの手を繋いで後ろを歩く。



「叔父さんの車で行くか?」



「聖君に任せるー」



そんな簡単に、借りられるんだ。