「私だけで行って来ます。悠は寝てて」



そう言うと、手を引っ張られた。

腕の中に閉じ込められ、ドキッと胸が音を起てた。



「俺も一緒に行く」



「…わかりましたっ」



触れる悠の肌が、夜の事を思い出して緊張する。

どぎまぎしながら、2人で立ち上がり、私は着替える彼に背を向けた。

Tシャツにジーンズと、ラフな格好になった悠。

でも、初めて見た姿でもかっこよく、似合うと思った。

高い服なんだろうけど。

コンビニまで、手を繋いで歩く。

道路側を歩く悠に、紳士さを感じた。

そういえば、いつもそうしてくれてた。